ビタミンC は、同じく抗酸化力を持つビタミンEを再生する働きもあるため、ビタミンEと一緒に摂るとさらに相乗効果が期待できます。
ビタミンC は抗酸化力 が非常に強く、活性酸素 から細胞や組織を守ります。このため、活性酸素によって悪玉 (LDL)コレステロールから酸化LDL が生成されるのを抑制することができます。
酸化LDLは、アテローム性動脈硬化(粥状動脈硬化)の原因となると同時に、血管を直接攻撃し、健康な血管が本来持つ血管拡張作用を障害することが知られています。
LDLを活性酸素から守るものには、ビタミンC 以外にも、体内酵素、ビタミンE、ポリフェノール類などがあります。
ビタミンC は、ほかにも、老化予防、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、美白・美肌効果や、免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果、ストレスに対する抵抗力を高める効果、白内障の予防・改善効果、貧血を予防する効果など、様々な働きをもちます。
ビタミンC は水溶性のビタミンで、水に溶けやすく熱やアルカリなどで破壊されやすい性質があるため、調理で減少してしまいます。したがって、生野菜や果物などからの摂取がもっとも効率がよいとされています。
ビタミンC を多く含む食品として、パセリやブロッコリー、ピーマン、いちご、小松菜、ほうれん草、みかん、レモンなどがあげられます。含有量では劣るものの、量を取れる分芋類や豆類なども、供給源としては効率的です。その他緑茶などもビタミンCが豊富です。
タバコを吸うと体内のビタミンC が分解されることが知られていて、タバコ一本について25mgといわれています。ビタミンC の推奨摂取量は、100mg/日とされていますが、愛煙家は吸う量に応じて上乗せが必要です。