しかし、メタボリックシンドロームでなんと言っても一番影響が大きいのは食事です。そして、それは以外かもしれませんが、バターや肉の脂身に多く含まれる飽和脂肪酸やマーガリンに含まれるトランス脂肪酸ではなく炭水化物とアルコールなんです。
つまり、メタボリックシンドロームの大敵は油ではなく炭水化物とアルコールが中性脂肪に影響を与える主な要因なんです。
メタボリックシンドロームにとくに要注意なのは、精製された炭水化物である、白パン、白米、麺類、菓子パン、クッキー、ケーキ、清涼飲料、炭酸飲料、お菓子やアルコールなどでもちろん過剰摂取は危険です。これらの精製された炭水化物を摂取すると、炭水化物の消化に欠かせないホルモンであるインスリンが急激に上昇するのですが、これを繰り返すとインスリンを作るすい臓に負担が掛かります。
急激な血糖値の上昇やインスリン抵抗性でインスリンが上手く働かないと、すい臓での更なるインスリンの生成を促すとともに、肝臓に対して血中に中性脂肪を送り込むように指令を出し、結果として中性脂肪をあげてしまいます。一般的に中性脂肪が高い場合は、善玉コレステロールも低めのことが多く、これが内臓脂肪へと進んでいきます。
中性脂肪を上げる一番の食品は、油ではなく精製された炭水化物と、アルコールです。中性脂肪を改善するためには、まず最初に精製された炭水化物の摂取量を減らすことが大切です。
さらに、中性脂肪を改善する役割のあるオメガ3脂肪酸を摂取しましょう。オメガ3脂肪酸は青魚、くるみ、フラックスシードなどに含まれます。サプリメントを利用するのもいいでしょう。
もちろん、バターや肉の脂身に多く含まれる飽和脂肪酸やマーガリンに含まれるトランス脂肪酸を減らすことも必要ですし、メタボリックシンドロームはもちろん、健康に大切なことでもあり、カロリーオーバーを防ぐことにもなります。しかし、これらの、いわゆる、揚げ物や脂っこいものを減らすだけではメタボリックシンドロームには片手落ちなのです。
メタボリックシンドローム対策には、炭水化物やアルコールの減量こそしなければいけないことなのです。確かにトランス脂肪酸や飽和脂肪酸を減らすことは健康に大切ですから、悪い事ではないですが、中性脂肪を減らす時には、中性脂肪の値に一番影響を与える食べ物についてまず最初に行うべきです。
もちろん、これに運動と体重管理を加えれば、メタボリックシンドロームはもちろん全体的な健康管理につながります。野菜や果物、雑穀パンや雑穀米、豆類も忘れないで摂ることをおすすめします!
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