ローゼル、別名、ローゼリ草は、学名 をHibiscus sabdariffa L. といいブッソウゲと同じ、アオイ目、アオイ科、フヨウ属 の植物ですが、ブッソウゲなどよりずっと小さな、直径10cm足らずの黄色の花を咲かせます。
ローゼルの茎や萼(がく)は、ルビーのようにきれいな赤色をしていて、切り花として販売されることもあります。ハイビスカスティーとしてハーブティーが作られるのは多肉質の萼を使用したもので、これは、酒やジャムなども作られます。また、茎からは繊維が採取されます。
ローゼルのハイビスカスティーの美しい紅色は、ブルーベリーと同じ色素成分アントシアニン系色素によるもので、眼の疲労回復に役立つとされています。酸味があり、その栄養価は高く、各種ミネラル、ビタミンC、アミノ酸等を豊富に含み、眼精疲労や、肉体疲労・むくみの解消などに効果があると言われています。
ハイビスカスティーには、抗肥満効果が期待されるハイビスカス酸、代謝を促し疲労を回復するクエン酸や、クエン酸より甘みが強く、クエン酸を助けて新陳代謝を活発にするリンゴ酸、などの有機酸を含むことが知られています。
ハイビスカスティーの含有成分のハイビスカス酸には、デンプンやグリコーゲンを分解する消化酵素であるアミラーゼの活性を阻害する作用があり、コレステロール・トリグリセリドを低減したり、脂肪生成を阻害することが報告され、ダイエットや生活習慣病の予防に効果が期待されています。
さらに、リンゴ酸は、体内でオキサロ酢酸に変わって、TCA回路(クエン酸回路)の代謝を促進させるので、脂肪酸の分解には有効であるといわれています。体内で酢酸やクエン酸からもリンゴ酸は作られますが、体内で合成されるリンゴ酸は、ピルビン酸と脂肪酸合成に使われるため、ハイビスカスティーなどから摂取することが、ダイエットに効果的といえます。
ハイビスカスティーの含むクエン酸は、TCA回路(クエン酸回路)の代謝を促進させるので、脂肪酸の分解には有効であるのはいうまでもないことですが、疲労状態で、ハイビスカスティーに含まれるクエン酸を摂ると、TCA回路(クエン酸回路)が再生することで疲労回復に効果があります。
クエン酸は、カルシウムの吸収と代謝、糖の代謝にかかせない栄養素でもあります。クエン酸の働きで血液中の余分な脂肪分の分解が進み、血液の流れが改善され、細胞の隅々まで栄養素・酸素がゆきわたり、老廃物などの運搬がスムーズになります。
ハイビスカスティーは、さらに、血液をサラサラにして筋肉の活動を活発にする働きがあるアミノ酸を含むことからも、細胞の生まれ変わりや新陳代謝が促進されて、ひとつひとつの細胞が活性化され、メタボだけでなく、肌荒れの改善や健康な皮膚を保つためや夏バテ予防、疲労回復に効果があります。
ハイビスカスティーの有効成分としては、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB類、ミネラル類では、カルシウム・鉄・亜鉛・銅・カリウム・マグネシウムなどがあり、有機酸のクエン酸・りんご酸・ハイビスカス酸、そして、アントシアニン系色素とポリフェノールやアミノ酸など多くが存在しています。
ハイビスカスティーの効能・効果としては、コレステロール降下、血中脂肪降下、抗肥満などのメタボ対策以外にも、老化防止、眼精疲労回復、疲労回復、食欲増進、夏バテ、利尿作用、むくみ、肌荒れ、不眠、だるさが取れない、二日酔い、塩分摂りすぎ、便秘、肩こり、貧血・立ちくらみ などへの効果が期待されています。
メタボに効果がある お茶
杜仲茶 / ドクダミ / 桑の葉茶 / オリーブ茶 / ウーロン茶 / ルイボスティー / ギムネマ茶 / なた豆茶 / グァバ茶 / チコリ / マテ茶 / ヨモギ(蓬) / 柿の葉茶 / 緑茶 / クミスクチン茶 / プーアル茶 / くま笹 / シナモン / ハイビスカスティー / アマチャヅル / ごぼう茶 / サラシア茶 / コーヒーで糖尿病予防