通常、野菜は生のまま食べると体を冷やすと言われていて、他の多くの青汁は、身体を冷やす作用があります。しかし、よもぎは、体を温める作用があるため、冷え性や貧血を改善してくれます。
よもぎは、よもぎ青汁以外にも、例えば、よもぎ餅、よもぎ酒、よもぎ入浴剤、よもぎ染め、よもぎ石鹸、よもぎ蒸し、そして、ヨモギ茶など幅広く利用されています。
よもぎの青汁は、食物繊維を豊富に含んでいます。それは、繊維(ダイエタリーファイバー)だけでなく葉緑素(クロロフィル)も多く含んでいます。豊富に含む葉緑素は、葉緑体に守られて、ほとんどが代謝されないことから食物繊維として作用します。
よもぎ青汁の食物繊維の豊富さは、ほうれん草の10倍近くもあるとされていて、排便をスムーズにし、便秘の予防作用があり、腸内の善玉菌を増やしコレステロールや血糖値を抑制する作用が期待されるところです。
よもぎの青汁に含まれる葉緑素(クロロフィル)、そして葉緑体は、食物繊維の5000分の1の大きさで、小腸繊毛の奥に蓄積したダイオキシン、残留農薬、有害金属(水銀、鉛)を取り除いてくれる働きがあります。また、葉緑素(クロロフィル)あるいは、葉緑体は心筋梗塞や脳梗塞の原因でもある動脈壁に沈着してしまったコレステロールを排除する作用を期待されています。
水溶性食物繊維 (Soluble Dietary Fiber)は体内で高い粘性を示すため、十二指腸や小腸の内容物の拡散速度と移動速度を遅くし、グルコースの吸収を緩慢にして血糖値の上昇を抑えます。
よもぎに含まれるカリウムもまた、血圧を下げる作用があり、そして、利尿作用もあり、疲労感・脱力感を防ぐ作用が期待できるといわれています。
よもぎに含まれているカロテンには抗酸化作用があることから、血液中の悪玉といわれるLDLコレステロールが血管内で溜まって酸化するのを防止する働きもあり、動脈硬化の予防にも繋がるといった効能が期待できます。
メタボ対策には充分な睡眠も効果的といわれていますが、よもぎに含まれる香り成分の精油のシネオール (cineol)には脳神経を鎮静化し睡眠を促す効果があるとされていて充分な睡眠をとることでメタボ対策に効果を期待できます。
よもぎの精油に含まれる香り成分のβ・カリオフィレンには痛みや炎症、アテローム性動脈硬化症、骨粗しょう症などの治療に、非常に効果的とされています。
よもぎの青汁には、ほかにも、カルシウム、鉄など豊富なミネラル類とビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンDのようなビタミン群が豊富に含まれているのが特徴です。また、良質の植物性蛋白質、糖質、脂質にも恵まれ、アルカリ性食品としても、栄養価が高いことが解明されています。
そして、香り成分のα−ツヨン(thujone)は、目の充血を改善する有効成分とされ、精油成分のピネン(pinene)は、体を温め血行を良くし、炎症を抑えると同時に床ずれなどにも効果があります。
フラボノイドは、組織に侵入した菌に強い抗菌作用を示します。苦みの成分のコリンは、血液循環をよくする作用、消炎効果があり、カフェタンニン(Caffetannin)は、老化防止作用、心臓機能を正常にする作用があるといわれています。
よもぎの青汁は、これらの成分によって、メタボ対策だけでなく、浄血作用、止血作用、利尿作用、造血作用、殺菌作用、制菌作用、末梢血管の拡張作用、新陳代謝促進作用、抗アレルギー作用、血行促進作用、制がん作用、抗菌作用や婦人病対策などが期待されています。
そして、血行が良くなり新陳代謝が促進されるので美肌効果があるとされ、血液の循環をよくし、余分な脂肪や老廃物を体外に排出する働きがあることからダイエット効果があるとされ、韓国ではヨモギ茶を痩せるお茶として、ヨモギ蒸し療法で健康効果を得ています。
よもぎの青汁は風邪予防に効果があるともいわれていますが、それは、風邪などのウィルスから細胞を守るインターフェロンを増やす働きがあるインターフェロン・インデユーサーである成分をよもぎが含んでいるからです。インターフェロンは、がんにも効果があるとされています。
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