ポリアミン (polyamine) は、細胞分裂や蛋白合成などの活動に関与している成長因子のひとつで、ウイルスからヒトまで、あらゆる生体中に含まれています。ポリアミンはアミノ酸の一種であるアルギニンから細胞内で合成されます。
ヒトの場合、20種類以上のポリアミンが含まれるといわれていて、主なものに、スペルミン (spermine, SPM) 、スペルミジン (spermidine, SPD) 、プトレシン (putrescine, PUT) があります。
ポリアミンは母乳にも含まれ、出産後10日から2週間前後に特に多く含まれています。消化器の成熟化など、乳児の成長促進に寄与していると考えられています。母乳以外にも、前立腺、膵臓、唾液腺など、精子や酵素を作る組織に多く含まれています。
ポリアミンは、RNAなどの核酸、タンパク質などの合成促進作用があるなど、細胞の分裂や増殖の制御に関わり、ポリアミンがないと細胞分裂や増殖は行えないとされています。
しかしながら、ポリアミンは、年齢を重ねると体内での合成力が衰え体内量が減少することが知られています。
ビフィズス菌の「LKM512」は、大腸でこのポリアミンを増やす作用があります。ポリアミンを豊富に含む食品として大豆から作られる納豆が知られていますが、ビフィズス菌の「LKM512」は、ポリアミンを直接作り出すことでより効果が高いようです。
ビフィズス菌「LKM512」が作り出すポリアミンの抗炎症作用は、アンチエイジング効果をもたらします。マウスでの実験だと、ポリアミンを与えたマウスの方が長生きだったとされ、細胞も活き活きしていたという報告があります。
ビフィズス菌「LKM512」を摂ることは、メタボリックシンドロームに効果があるだけでなく、長寿も期待できるようです。
ガセリ菌SP株