中国語名は絞股藍、生薬名を七葉胆(しちようたん)といい、古くから咳や慢性気管支炎の民間療法に使われていました。日本、中国、東南アジアに自生しているありふれた植物です。
アマチャヅルが含む、ジペノサイド(Gypenosides)は、高麗人参の有効成分として知られるジンセノサイド(ginsenosides)と同種のサポニンです。
ジペノサイドには82種類のサポニンが確認されていて、循環器系機能向上、鎮痙、肝機能強化、抗アレルギー、血糖値降下、鎮静、免疫機構・神経系統の強化、血圧降下、コレステロール値降下などの作用が期待されています。
また、動物実験で、高脂血症がアマチャヅルサポニンの投与によって、予防できることや、さらに血小板からの血栓誘発物質であるトロンボキサンA−2生成を抑制することなどの報告があります。
アマチャヅルは、ジペノサイドを含むことで、インスリン抵抗性改善に効果があります。インスリン抵抗性が高いと、高インスリン血症となり、高インスリン血症は生活習慣病の原因となることがわかっています。
糖尿病と心臓血管病の原因のひとつに、インスリン抵抗性が高いことがあげられています。したがって、アマチャヅルはメタボリックシンドローム対策に効果があると考えられています。
アマチャヅルは、心臓血管疾患、胃痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、便秘、下痢、偏頭痛、神経痛、肩こり、腰痛、気管支炎、喘息、高血圧、低血圧、糖尿病、悪性腫瘍、アトピー性皮膚炎、花粉症、ストレスなどの症状に効果があるとされています。さらに、リウマチや白髪に効くという報告もあるようです。
アマチャヅルの副作用としては、重篤な吐き気を引き起こし、腸運動が増す可能性があるとされていますが、短期間での、常識的な経口摂取であれば恐らく安全と思われます。
また、妊娠中の経口摂取は危険性があるといわれていて、授乳中においては使用を避けたほうがよさそうです。さらに、アマチャヅル粉末によるアレルギー発症の報告があるようです。異常を感じたらただちに使用を中止して医師に相談することをおススメします。
メタボに効果がある お茶
杜仲茶 / ドクダミ / 桑の葉茶 / オリーブ茶 / ウーロン茶 / ルイボスティー / ギムネマ茶 / なた豆茶 / グァバ茶 / チコリ / マテ茶 / ヨモギ(蓬) / 柿の葉茶 / 緑茶 / クミスクチン茶 / プーアル茶 / くま笹 / シナモン / ハイビスカスティー / アマチャヅル / ごぼう茶 / サラシア茶 / コーヒーで糖尿病予防