ノニジュースは、スコポレチンを含んでいます。スコポレチン(scopoletin)は、血液をサラサラにして、血管をしなやかにすることで、血圧降下作用が期待できます。さらに、抗菌作用、鎮痛作用、うつ症・睡眠障害の改善なども期待されています。
また、スコポレチンは、その欠乏がアルツハイマー症等の原因になるとされている、セロトニンの神経刺激伝達物質の合成に関与していることから、アルツハイマー症の治療に関与できるのではと考えられています。
スコポレチンは、抗酸化作用をもち、ビタミンCより強い一重項酸素消去能があるといわれています。さらに、肝細胞保護作用、抗肝炎と抗肝ガン作用、抗炎症作用、が期待されています。
ノニジュースにはビタミンCも含んでいます。ビタミンCはがんに対して効果があるといわれています。ビタミンCは、ビタミンA、ビタミンE、β-カロテン、フラボノイドなどとともに抗酸化作用のあるものとして有名です。ですから、がんに対して抑制効果があると期待されているわけです。
さらにノニジュースにはマグネシウムが含まれています。マグネシウムは遺伝情報を伝達することに関与することで正常な細胞を作り出すことに影響力を持ちます。ノニジュースは、がんの抑制と正常細胞の再生に影響力があるといえます。
ノニジュースは、クエン酸やアミノ酸を含んでいることから、疲労回復にも効果が期待されています。
ノニジュースは、様々な効果を期待できますが、他の果実と同様にカリウムを豊富に含むことから、高カリウム血症の場合や腎臓透析患者の場合は医師と相談のうえ飲用する必要があるといえます。