牛蒡は、食物繊維が豊富な野菜として知られています。水溶性食物繊維のイヌリン (inulin)は利尿効果があり、腎臓の機能を高めるほか、血糖値の急激な上昇を抑制し糖尿病を予防し、コレステロール値の低下に有効です。
さらに、リグニンやヘミセルロースという不溶性食物繊維も多く含まれています。これら牛蒡に含まれる食物繊維は、胃や腸をきれいに掃除し便秘を改善、大腸がんの予防になり、同時に悪玉の腸内細菌の繁殖を防いでくれます。
牛蒡は、食物繊維以外にも、強い抗酸化作用をもつ酵素であるペルオキシダーゼ(peroxidase)を多量に含むほか、抗酸化作用があるミネラルのセレン、アミノ酸の一種で免疫力を高め、滋養強壮にもはたらくアルギニンを含み、細胞の新生に不可欠な亜鉛は、野菜の中でも比較的多く含みます。
牛蒡の皮に含まれるサポニンはポリフェノールの一種で、薬草として知られる高麗人参の主成分のサポニンであるジンセノサイドと同じ成分を含んでいます。
そのため、コレステロールの吸収を抑制する作用や、血流改善作用、自律神経のバランスを調節する作用があり、傷を治す効果や肌荒れ、シミを改善するなどの効果も期待できるといわれています。また体を内側から温めて元気にしてくれ、免疫力もアップします。
牛蒡でつくるごぼう茶が人気なのは、このサポニンが水溶性のため、お茶の形で手軽に摂ることができるからです。
ごぼう茶には、様々な効能が期待でき、脂肪分解効果でメタボや糖尿病の予防、便秘解消、肩こり、冷え症、むくみ改善にも効果があるといわれています。
牛蒡の皮に含まれるサポニンの摂取によって副腎皮質ホルモンが分泌され、毛細血管が広げられるとともに、赤血球変形能も向上して赤血球が非常に通りやすくなり、赤血球自身の数も増加します。その結果、毛細血管での血流が改善され肩こりなどが緩和されます。
また、牛蒡の皮に含まれるサポニンは種々のストレスに対しても緩和作用があることで、ストレスからの肩こりに対しても効果が期待できるといわれています。
また、油っぽいものを食べる時に一緒に飲むと、腸の中で脂肪分を排出してくれるので、ダイエット的な効果も期待できるといわれています。
メタボに効果がある お茶
杜仲茶 / ドクダミ / 桑の葉茶 / オリーブ茶 / ウーロン茶 / ルイボスティー / ギムネマ茶 / なた豆茶 / グァバ茶 / チコリ / マテ茶 / ヨモギ(蓬) / 柿の葉茶 / 緑茶 / クミスクチン茶 / プーアル茶 / くま笹 / シナモン / ハイビスカスティー / アマチャヅル / ごぼう茶 / サラシア茶 / コーヒーで糖尿病予防