オリーブ(Olive)は、モクセイ科の常緑樹で、原産地とされる地中海地方では4千年前から医療や健康、美容目的に愛用されていて、果実や葉に含まれるポリフェノールの働きが解明されています。
オリーブの葉に含まれる、ポリフェノールの一種のオレウロペイン(英: Oleuropein)は、血糖値降下作用があるとされていて、臨床データによると、1日102.6mgの摂取で空腹時の血糖値が130から100にまで、2週間で下降したという報告があります。 そのほかにも、抗菌作用、抗ウィルス作用、血管拡張による降圧作用などの薬理作用が確認されています。
オレウロペインは、免疫系を強化するとも言われていますが、人の体内において代謝されるとヒドロキシチロソールになるといわれています。
ヒドロキシチロソール(Hydroxytyrosol)は、オリーブの果肉部分に多く含まれているポリフェノールのひとつで、オリーブオイルに含まれていて、美白作用があるといわれています。
ヒドロキシチロソールは、体内において、グルタチオンを増やす作用があるといわれています。
グルタチオン(Glutathione)は、アミノ酸が3つ連なったペプチドで、グルタミン酸、システインとグリシンからなります。抗酸化物質として活性酸素などの酸化ストレスから細胞を守る重要な役割を持ちます。
またグルタチオンは、肝臓に多く含まれています。肝臓は、食物の消化を助ける胆汁を産生し、胆管・胆嚢から十二指腸に排泄する作用があり、炭水化物、脂質、蛋白質の代謝作用や、アンモニアを尿素へ変換する作用、解毒作用、アルブミンの合成作用などがあります。
さらに肝臓は、グリコーゲンを合成して肝臓に蓄え、あるいはこれを分解して血液中にブドウ糖として供給する作用があり、ブドウ糖の量を調整することで血糖値の調節に関与しています。
オリーブは、オレウロペインや、ヒドロキシチロソールなどのポリフェノールを含むことでメタボリックシンドローム対策に効果があるとされています。
ちなみに、オリーブオイルに含まれるポリフェノールがLDLコレステロールを酸化から守るのに役立つという健康表示が認められています。普通に料理に使う程度の量のオリーブオイルで、ポリフェノールの有効量1日5mgがとれるとされています。
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