例えば、オメガ3は、レプチンの生成を増加させる作用があるといわれています。レプチン(leptin)は、脂肪細胞から分泌されるホルモンで、食欲を抑制し、エネルギー代謝を活性化させる機能をもつことでダイエットに重要な働きがあるホルモンとされています。
さらに、オメガ3はマロニルCoAの生成を抑制する作用があります。マロニルCoA (マロニルコエンゼイムエー、マロニル補酵素A)は、体内で脂肪酸の合成において重要な役割を担っています。マロニルCoAの生成が多く脂肪酸合成が過剰に行われると、肥満になり易いとえいます。
また、オメガ3は、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体−アルファ(PPAR−α)と呼ばれる、ホルモン受容体に対し、特異的に結合して、受容体を活性化する作用があります。
PPAR−αは、主に脂肪酸の分解率が高い肝臓、心臓、腎臓、筋などのような多くの組織中の細胞核に存在するホルモン受容体です。その主な機能の1つに、グルコースと脂肪酸を管理し、一定に保つことがあります。
また、PPAR−αは、脱共役タンパク質(英:Uncoupling protein)と呼ばれる脂肪燃焼化合物類の濃度増加を助長します。脱共役タンパク質は、頭文字を取ってUCPと略されることが多く、UCP1〜UCP5の 5つのタイプが知られています。
PPAR−αは、特に、主に骨格筋、心臓などの筋組織内にあるUCP−3を増加させます。ちなみに、糖尿病患者の骨格筋においてUCP3タンパクの合成が著明に低下していることが確認されています。
したがって、アマニ油は、ダイエットに効果があるといわれています。毎日大さじ1杯を摂取するとオメガ3の必要量を満たします。
ところで、アマニ油は光や空気、熱の影響を受けやすく、劣化しやすいので、購入時には、窄油機などで機械的に圧縮され(この方法を用いた油はラベルにso rightの記述あり)、不透明な容器に包装された物がおススメです。さらに、乾燥した冷所で保管し、いったん開封したら冷蔵し、数カ月以内に使い切らなければなりません。
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