オリーブ(Olive)は、モクセイ科の常緑樹で、原産地とされる地中海地方では4千年前から医療や健康、美容目的に愛用されていて、果実からはオリーブ・オイルがとれ広く利用されています。そして、オリーブの葉に含まれているのが、モクセイ科特有の苦味成分であるセコイリド配糖体に属するオレウロペインを筆頭に、トリテルペン酸類、フェノール化合物、フラボノイド類、ビフラボノイド類、キナアルカロイド類です。
なかでもオリーブ独自のポリフェノールの一種のオレウロペインは、血糖値降下作用があるとされていて、臨床データによると、1日102.6mgの摂取で空腹時の血糖値の濃度が130から100にまで、2週間で下降したという報告があります。 そのほかにも、抗菌作用、抗ウィルス作用、血管拡張による降圧作用などの薬理作用が確認されています。
オリーブの葉に含まれるオレウロペインは、緑茶カテキンなどのような、抗酸化作用をもっています。そして、活性酵素に起因した症状、例えばアンギーナ(心臓病が原因の胸の痛み)、断続的な跛行、心臓血管の末梢の病気、高血圧、心房の繊維性れん縮、消化性潰瘍、裂孔ヘルニア、そして慢性疲労症などを緩和する可能性が指摘されています。又、体内におけるコラーゲン生成に優れた効果を発揮することが知られています。
オレウロペインは、抗酸化物質としてだけでなく、一種の抗生物質のような働きをするともいわれています。例えば、オレウロペインは細菌、寄生虫、カビ菌などの病原性微生物に効くだけでなく風邪などのウィルス、そして、エイズウイルスまでにも効果があるとされています。
オレウロペインは抗生物質では入り込めない細胞内にまで到達して細胞内にいるウィルスの生存に必要なアミノ酸合成を妨げたりしてウィルスを殺します。有名な製薬会社アプジョーン社の研究所で行なった実験で100種類以上のウィルス、細菌、つまり実験した全ての病原性微生物に対して効果があったと報告されています。
オリーブの葉に含まれるオレウロペインの優れたところは、その抗菌・抗ウイルス作用の強力なことだけでなく、宿主細胞に損害を加えることなく、様々なウイルスや細菌を抑制する事です。
オリーブ茶は、桑の葉茶や、杜仲茶などとともにメタボ茶のひとつといえますが、そればかりではなく、抗菌・抗ウイルスのための健康を守るお茶として大きな可能性のあるお茶といえそうです。
オリーブ / オリーブオイル / オリーブ茶
メタボに効果がある お茶
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