ルイボスティー(ルイボス茶)は、古くからルイボス(学名:Aspalathus linearis、アフリカーンス語:rooibos)の葉を南アフリカの先住民が発酵茶として利用してきたもので、茶葉を発酵させて橙紅色になることから現地では「紅茶」と呼ばれ、いわゆる紅茶と同じような飲まれ方をしてきました。
2003年に現地で低温乾燥による特殊製法が完成し、日本の緑茶と同じ非発酵タイプのルイボス茶が生み出され「グリーンルイボス」と名づけられました。ルイボスには様々な種類のフラボノイドが含まれていますが、例えば、ルイボス特有のアスパラシン(aspalathin)などは発酵茶よりも非発酵茶の方が含有量が多いとされています。
ある研究によると、500mlのルイボスティーを飲むと1時間後に血液中の抗酸化能力が最高値に達したとされ、発酵茶と非発酵茶ともに高い効果が見られたとしています。したがって、メタボには、2時間おきに1日6杯のルイボスティーを飲むことが効果的といえるようです。
ルイボスティーの抗酸化作用には、そのフラボノイドがもつSOD様作用によるものがあります。SOD(スーパーオキサイドデスミターゼ)というのは、細胞内で最初に大量発生する「スーパーオキシド」といわれる活性酸素を酸素と過酸化水素にかえて無毒化してくれる抗酸化酵素のことです。
活性酸素の「スーパーオキシド」は、からだを構成している60兆個の細胞内のミトコンドリアで、エネルギーをつくる際に発生します。そして身体を動かせば動かすほど、大量に発生してしまいます。したがって、SOD(スーパーオキサイドデスミターゼ)によって、発生と同時に活性酸素を退治することが、最も効率が良い活性酸素除去方法といえます。
私たちの身体は、もともとSODをつくり出す能力を持っていますが、25歳くらいから能力が減少し始めて、40歳になると約半分になってしまいます。これが、老化などの原因のひとつと考えられています。そして、主な生活習慣病をはじめ、全病気の85%の原因が活性酸素だとも言われています
ルイボスティーに含まれるフラボノイドのSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)様物質の働きによって、メタボリックシンドロームの対策に効果があると考えられます。
ルイボスには、アスパラシンの他、血液サラサラで知られる、ルチン(rutin)、ケルセチン(quercetin)や、オリエンチン(orientin)、ジヒドロイソオリエンチン(dihydroisoorientin)、ジヒドロオリエンチン(dihydroorientin)などのフラボノイドを含んでいます。
ルイボスティーは、カフェインを含まないことが特色です。お茶といえば緑茶や紅茶などがありますが、これらと違い、カフェインを含まないことで、大量に飲んでもカフェインの摂りすぎを心配することもなく、夜寝る前でも気軽に摂れるお茶といえます。
ルイボスティーは、タンニンの含有量が緑茶の1/5 紅茶の1/8といわれています。緑茶の渋みはタンニンによるもので、低タンニンだと味がまろやかになるといえますが、そればかりでなく、タンニンを摂りすぎると鉄分の吸収をさまたげる作用があります。ルイボスティーは、貧血で悩む女性でも安心して摂ることができるといえます。
メタボに効果がある お茶
杜仲茶 / ドクダミ / 桑の葉茶 / オリーブ茶 / ウーロン茶 / ルイボスティー / ギムネマ茶 / なた豆茶 / グァバ茶 / チコリ / マテ茶 / ヨモギ(蓬) / 柿の葉茶 / 緑茶 / クミスクチン茶 / プーアル茶 / くま笹 / シナモン / ハイビスカスティー / アマチャヅル / ごぼう茶 / サラシア茶 / コーヒーで糖尿病予防