舞茸(まいたけ)は、ビタミンDやビタミンB2、ナイアシン、食物繊維、カリウム、リン、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、鉄分などを豊富に含んでいます。さらに、舞茸の有効成分としてキノコ類に特有のβ−グルカンなどが知られています。
そんななか、舞茸(まいたけ)の抽出成分であるグリスリンがメタボ対策に効能があるとされています。グリスリンは、舞茸(まいたけ)の活性物質として知られるβ−グルカンなどの多糖類ではなく、比較的低分子の糖タンパク成分です。
舞茸(まいたけ)の抽出成分であるグリスリンは、(株)サン・メディカの米国親会社のマイタケ・プロダクツ社(米ニュージャージー州)が、米国と日本で物質・製造特許を取得している成分で、インスリンの働きを正常にして、血中のブドウ糖を細胞内にスムーズに取り込む働きがあるので、インスリンの効きが悪いことが原因の糖尿病の高血糖値を下げるのに効果があります。
さらには、血圧の上昇を抑え高血圧を予防する、肝機能を活性化する、コレステロールを減少させ動脈硬化や心筋梗塞を防ぐ、など、高血症、肥満、高脂血症を伴う、メタボリック・シンドローム全般に効果があるとされています。そして、グリスリンの優れていることは、副作用の心配が無いということです。
従来、マイタケ抽出物には、X-フラクションと言う成分が知られていました。これが血糖値を下げる効果があるとされていたのですが、X-フラクションは、免疫力を低下させる作用があることも指摘されていました。そこで、グリスリンは、X-フラクションの改良版ということでSX-フラクションとも言われています。
マイタケは、X−フラクションや、グリスリンを含むことで、インスリンが正常に働ける環境を作る作用があり、糖尿病の予防効果や、コレステロールの合成の抑制、排泄促進作用があるなどコレステロール低減作用があります。
マイタケはさらに、脂肪分解酵素を含んでいます。脂肪がエネルギーとして使われない形に分解する酵素を多く含むことで、脂肪の蓄積の抑制を期待でき、肥満予防に効果があるといえます。
また、マイタケには、ゴボウの5倍の食物繊維があることで便秘を改善し、不要なコレステロールの排出に役立ち、大腸がんを防ぐ効果を期待できます。
マイタケには、ほかにも、β-グルカンが主成分のD-フラクションや、MD-フラクションという成分が知られていて、免疫細胞を刺激し自然治癒力を回復させ癌細胞に立ち向かう力をつけるとされ、癌細胞縮小、がん予防、エイズの予防効果があるとされています。D-フラクションは、米国の、MD-フラクションは、日本の会社が開発した製品です。
舞茸(まいたけ)は、メタボリックシンドロームの改善・予防効果があり、慢性疲労症候群の改善効果もあるとされ、そのほかにも、皮膚炎の予防、アレルギー症状の改善、吹き出物の解消効果があるなどといわれていて、低カロリーで、不足しがちなビタミンやミネラルをバランス良く含んだ優良食品といえます。
ただし、キノコですから、その抽出物も含めて、キノコアレルギーによりアナフィラキシーショックを引き起こす場合があるのでアレルギーのある人は注意が必要です。
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